8月 1st, 2024
ヨーグルトやサプリメントに関して、「プロバイオティクス」や「プレバイオティクス」というワードを耳にすることが多いと思います。
なんとなく分るような、分からないような。。。今回は、少し詳しく、ご案内します。
「バイオティクス」には、「生物に関わる、生物から生じる」という意味があります。
これをもとにして、生物由来で健康上に有益なものを、その作用や成分の違いによって「○○バイオティクス」と呼ぶようになりました。
その中でも、「プロバイオティクス」は、広く知られていて、1989年にイギリスのフラー博士によって、定義されました。
もともとの起源は古く、100年以上前の1900年代にノーベル医学受賞者のメチニコフ博士によって<ヨーグルトの不老長寿説>が提唱されたことに始まります。
そのあと、様々な名称が生まれました。
種類 | 内容 | 製品・食材 |
---|---|---|
プレバイオティクス | 腸内の有用菌を増やすエサのこと。 | 食物繊維・オリゴ糖、海藻やキノコなど |
プロバイオティクス | 生菌として摂取し、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを改善することにより、健康に有利に働く微生物 | ヨーグルト、納豆、乳酸菌製剤など |
シンバイオティクス | プレバイオティクスとプロバイオティクスを組み合わせたもの | 食物繊維入りヨーグルトなど |
バイオジェニックス | 直接あるいは腸内細菌を介して、免疫賦活作用、コレステロール血糖・血圧を安定させたり、体調調節・生体防御・疾病予防などに働く食品成分 | 微生物の代謝産物、微生物の菌体成分、植物フラボノイドなど |
ポストバイオティクス | 食品成分を材料に腸内細菌が作り出す、健康に有用な代謝産物 | 微生物が生産する有機酸やペプチド、菌体成分など |
『乳酸菌生成エキス』は、「バイオジェニックス」及び「ポストバイオティクス」に含まれます。
*参考資料:「日本食品科学工業会誌2023年70巻7号技術用語解説バイオティクス(農研機構食品研究部門萩達朗)」