10月 31st, 2024
うさぎの特徴である、ふさふさした毛並み、ピンと立つ長い耳、まるい宝石のような目、とても可愛いですね。
実は、おなかにも、特徴があります。うさぎは、主食とする牧草から栄養を作り出すヒミツをもっていたのです。
一般的に、 草食動物は肉食動物よりも長い消化管を持っています。それは、草食動物の大半が自らの消化機能では、 栄養を十分に摂取することができないからです。たとえば、牛は、4つもある胃の中で食べた草を溜めて発酵させて、消化しています。
口から食べた牧草は、 食道 胃→小腸を通って、正円小嚢で発酵できる繊維・発酵できない繊維にそれぞれ分けて送られる。
うさぎも、発酵の力を利用して、牧草からアミノ酸やビタミンなどの栄養を作り出しています。
うさぎは、盲腸内で草の繊維を発酵させて、消化しやすくしています。
このため、うさぎは硬便と盲腸便の2種類の便を出します。
盲腸内でじっくりと発酵させた栄養のかたまりは盲腸便となり、再度口に入れて、胃で発酵、小腸で消化吸収します
小腸で2回目の消化をすることで、栄養を余すことなく摂取しているのです。
うさぎが、うっ滞などの胃腸の病気にかかりやすいのは、それだけ、胃腸のハタラキが重要なうえに、繊細で乱れやすいからともいえます。
うさぎの盲腸には、沢山の腸内細菌が住みついています。 その細菌達が、草を分解して栄養を作り出してくれます。うさぎの健康のヒミツは、腸内細菌にあったのですね。
*参考資料:「うさぎのヒミツ」監修:樋口悦子先生